2014年6月8日日曜日

稀代の名将・落合博満氏に学ぶ、やる気を引き出し能力を上げる部下育成術の巻〜本日の気になった記事〜

http://blog.livedoor.jp/vitaminw/archives/52977991.html

●悩み1:「部下のやる気を高めるにはどうしたらいいですか?」

落合氏の解決法:「部下にすべてを任せ、責任はオレがとる」

中日ドラゴンズ監督時代、投手起用の全権を託されたいた森繁和コーチ。森氏は落合氏からの全権委任にプレッシャーを感じつつも、自分の考えを出せることに喜びを感じていたとのこと。しかし、ただ任されるだけではなかったと森氏は言います。日本シリーズの重要な一戦で、投手交代が裏目に出たとき、落合氏は報道陣に「選手を送り出すのは監督。ベンチが悪いと負けるんだ」と語ったのです。森氏は「リーダーはそういう人じゃなければいけない」と意気に感じたとのこと。

落合氏:「だって専門外だもん。知らないことには一切首を突っ込まない」

落合氏:「打者としてピッチャーを見ることはできるけれども、ピッチャーの心理までは経験がないからわからない」

落合氏:「俺がピッチャー上がりだったら、まるっきり逆にバッターのことは任せたんだろうと思う」

落合氏:「7人の監督に仕えたけれども、野球を教わったのは山内一弘さんと稲尾和久さんだけ。あとの5人からは教わってない」


●悩み2:「コーチに任せて、的外れなことを教えていたらどうするんですか?」

落合氏の解決法:「コーチに野球を教える」

落合氏:「俺はその部門のコーチ集めてミーティングさせる。そして一本化させる」

落合氏:「でないと4人なりのコーチがいて、今日はAってヤツがしゃべった。Bがいったらお前それ違うぞってなって、CがいったらAとBが否定される、Dがいったらまるっきり違うことを言う」

落合氏:「ひとりの選手が4通りのことを指導されたとき、俺は何やりゃいいんだ?ってなる。これが一番マズイパターン」

落合氏:「任せる以上は、そこの部署をちゃんと教育しなきゃいけないもん」

落合氏:「コーチに野球を教えなきゃいけない。そうしないと選手が迷う」


●悩み3:「能力の違う部下を、モチベーションを保ちながら平等に育てるには?」

落合氏の解決法:「それぞれのよさを見つけて、引き出す」

落合氏:「俺、平等って言葉好きじゃないんだ。平等であるはずがない」

落合氏:「ふたりいるんでしょ、持ってるものが違うんでしょ。お互いに同じことを言ったってそれはわからないでしょ」

落合氏:「この人が持ってるよさは何か、教える側が勉強してね。走るのが早いヤツに、もっと早く走れって、それがお前の最高の能力だよって言われれば、これさえあればゲームに出られるってなったら伸ばそうとするでしょ」

落合氏:「足の遅いヤツに早くなれって言ったって無理だろ」

落合氏:「その人のよさをどうやって引き出すか、自分が見て考えればいいんじゃない?」


●悩み4:「部下の褒め方は?」

落合氏の解決法:「褒めるより給料を上げろ。次の仕事を与えろ」

落合氏:「できないヤツは褒めるな」

落合氏:「俺は選手を絶対褒めなかったもん。小学生とかだったら褒めてやるというのは必要と思う。でもいっぱしのオトナでしょ。お金もらってるんでしょ。その仕事をやって」

落合氏:「できたんだったら、褒めるより、これができたから次こっちやろうってほうが、俺はそこをクリアしたんだと思わすほうが得策じゃない?」

落合氏:「頭撫でられるくらいだったら、給料くれよってならない?」


●悩み5:「ゆとり世代のやる気の高め方は?」

落合氏の解決法:「上から説教をおしつけるな。自分の経験を伝えろ」

落合氏:「おしつけるってことじゃなくて、いろんな人からものを吸収して、こういう考えもあるんだよって(自分の経験を伝えよう)」

落合氏:「個性は大事なんですよ。その人の個性がなくなったら、俺はどうしたらいいんだろうって、病気になると思う」

落合氏:「それを尊重して言ってくれるんだから、1回は(上司の言うことを)耳に入れなさいよ、考えてみなさいよ、と」

落合氏:「それで取り入れられるんだったら、取り入れろ。いらないものだったらやめなさい。そういう教育をしていったほうがいいと思う」

落合氏:「みなさんも会社入ってすぐ偉くなったわけじゃないでしょ。下積みがあったでしょ。怒られたり。でも、今さらアンタの自慢話聞いてどうするんだよというのが今の若者でしょ。話をするのに上から目線でバカにするなよ、というのが下の連中じゃないの」

落合氏:「イヤなことはどうやって噛み砕いて、そう思われないように若い人に伝えていくか、考えりゃいいんじゃないの?最高の経験をしてきてるんだから、それを活かさない手はないと思う」

ちゃんと見守る、ということがすべての基本にあるんだ!

その「見る」チカラをまず自分が磨かなければいけない!

●悩み6:「失敗しそうな部下に教えるべきか、見守るべきか?」

落合氏の解決法:「聞きにくるまで教えるな、見守れ」

落合氏:「俺だったら教えない」

落合氏:「何ともならないから助けてくれというまで放っておく時間も必要だと思う」

落合氏:「人に助けを求めるってことは、すべてそれを受け入れようとしているわけじゃない?自分の中でコッチもある、コッチもあるって思っているときに、お前それ違うよと、そうじゃなくてこうやったほうがいいよって言って成功しても、次に『何かあったらこの人が助けてくれるから俺ら考えなくていいんだ』となるだけ。これが一番マズイと思う」

落合氏:「時間かかってもね。助けを求めるまで」

落合氏:「その代わり、ずっとその子を観察してなきゃダメよ。何か変わったことが見えてくるはずだから。その人が聞きにきたとき、あのとき俺だったらこうしたなっていうのをわかっていること」

落合氏:「聞きにきたとき、答えを出さないのが一番いいんだろうと思う。答えを出しちゃうとイエスマンになっちゃうから。あくまでも任された人間が、人の助けを借りても最後までやり遂げて、終わらせるのが大事なんじゃないかな」


●悩み7:「一発アウトになる失敗の直前でも見守るべき?」

落合氏の解決法:「会社が潰れないなら、見守れ」

落合氏:「俺は見とかなきゃいけないと思う」
落合氏:「ただし、それで会社が潰れるような事態になるなら、ひとりのために会社は潰せないよね。それは先に手を打たなきゃいけないと思う」

落合氏:「見ておくだけの時間と財力と、コイツは失敗しても将来会社の屋台骨を背負って立つ人間だからこの失敗を味あわせなければいけないなという(気持ち)、それを上の人間がどう考えるかじゃない」

落合氏:「俺だったら切っちゃうよ。できないのは」

落合氏:「一番難しいのは使う側が、この仕事だったらこの人に任せる、こっちだったらこの人だよというものを、どうやって見つけていくかということじゃないの」


●悩み8:「部下の成長をうながすには?」

落合氏の解決法:「トッププレイヤーを安心させるな。伸ばせ」

中日ドラゴンズ監督時代、すでに当時日本を代表するキャッチャーだった谷繁さんに対して、懲罰的な交代をさせたことがあったとのこと。試合を諦めてしまうような見切りの早さを嫌ってのものでした。その意図は本人に伝えることはなかったそうですが、谷繁さんはそれをキッカケに自分で考え、課題に気づき、克服したとのこと。

落合氏:「どうやったって谷繁を上手く使わないと勝てない、っていうのは大前提にあるんだよ」

落合氏:「でも、安心して野球をやられるとコイツの成長が止まるから、ターゲットにした」

落合氏:「この人でもこんなこと言われるのかと思えば、これだけ評価を受けてるあの谷繁さんでも一人前扱いしてもらえないのか、代わりが育ってきたら使うのか、と思われれば頑張ったらゲームで使ってもらえるんじゃないかと(思うだろう)。そういうものをチームに植えつけただけ」

落合氏:「見せしめじゃない」

落合氏:「若いヤツに期待するのは無理。活性化させるには、一番仕事しているヤツを再教育するのが手っ取り早い」


●悩み9:「やりたくないことをやらない部下の育成法は?」

落合氏の解決法:「今は無理だ。将来に期待して教えろ」

落合氏:「教えてもわからん。やらないと思う」

落合氏:「自分で興味を持っているヤツは言わなくてもやるんだもん」

落合氏:「今言ったからすぐ部下はやってくれるんだろうと思ったら大間違い」

落合氏:「俺、プロに入って、山内さん(山内一弘監督)に、もう理解できないからほっといてくれって言ったんだよ」

落合氏:「やろうとすればするほどワケがわかんなくなった」

落合氏:「自分がやりたいようにやって、ダメならダメでいいと思った」

落合氏:「それが2年、3年、年が経つにつれて、山内さんから教わったことを全部やってるよなと思い始めた」

落合氏:「今はできないんだけど、年とともに経験とともに自分の中で全部取り入れて、そういう風にやっていた」

落合氏:「教育ってこういうことなんだ、人を教えるってこういうことなんだ。今教えてすぐじゃなくても、自分がいなくなった5年後、10年後でもいいじゃないか」

落合氏:「そういう気持ちで若い人に接してやればいい」


●悩み10:「即戦力を作り、早く成果を出すコツは?」

落合氏の解決法:「強化選手を選んで育てろ」

落合氏:「自分で選ばなきゃダメ、メンバーを」

落合氏:「10人くらいいても、すぐに必要な人材いるよね。そいつを選んで、強化選手として教える。自分の知っていることを全部教える」

落合氏:「俺が起業するなら、自分にできない能力を持つ人間を集める。できることなら自分でやればいい。できないことは連れて来るしかない」

落合氏:「知ったかぶりでやったら周りが迷惑する」


●悩み11:「ムカついたときの感情のコントロール法は?」

落合氏の解決法:「落ち着ける場所を作れ」

落合氏:「俺は短気。人に見せる顔と監督室やロッカーで見せる顔は全然違うよ」

落合氏:「コーチ連中なんかボロクソ言われてるよ、俺に。選手には言わない。コーチに任せてるワケだから」

落合氏:「感情をコントロールするには、自分が精神を落ちつけられる場所を1ヶ所作ればいい。この場所に行ったら、誰にも邪魔されず、いろいろなことを考えられる場所を作ればコントロールできると思う」


●悩み12:「年上の部下の怒り方は?」

落合氏の解決法:「いいから怒れ」

落合氏:「怒ればいいじゃない。年上だろうが年下だろうが関係ないと思う」

落合氏:「部下が年上?あなたに抜かれたんじゃない。怒られてもしょうがないと思ってるよ」

落合氏:「怒られるほうが納得して怒られているのかどうか(が大事)。感情で怒らないように」

意識すること
・ コーチに任せて、的外れなことを教えていたらコーチに教える
→アイデアだけを持ってきて後面倒をみない人には任せない!!

・ できないヤツは褒めるな
→ できる奴にはどんどん仕事を与える

・ 聞きにくるまで教えるな、見守れ
→ ただ観察しておく必要があり、あの時俺ならこうすると伝える

・ やろうとしない奴には今は無理だ。将来に期待して教える

・ 早く成果を出すには強化メンバーを育てる

・ 年上の部下にも怒る!!



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