2016年3月3日木曜日

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〜ここから〜

麻雀で覚えた、大崩れしない方法


 業績を俯瞰(ふかん)して見ても、結構バランスの取れた内容で、インターネット黎明期から激動の時代を生き残ってきた当社には今、「パックス・ロマーナ」とでも言うべき平和な雰囲気が流れています。ですが私には、こんな時こそ「ニュートラル」な感覚に戻す習性があります。薄気味悪く思われたくないのですが、「幽体離脱」したもう1人の自分が冷静に自分を客観視するのです。

 何も、「オカルト」的な話をしようとしているのではありません。今で言うと、「調子に乗っているんじゃないか」「油断はないか」「好調に甘んじてサボってはいないか」といった言葉を、もう1人の自分が投げかけることによって、比較的、冷静な気持ちに落ち着くのです。

 「勝って兜(かぶと)の緒を締めよ」という格言に似ているのですが、意識的にそうしているのではなく、自分の中では昔から無意識的というか、本能的に行われる作業です。きっかけは、長年続けている麻雀(マージャン)でした。



 学生時代から麻雀を嗜(たしな)んでいますが、いつからか、プレー中に幽体離脱した自分が、熱くなっている自分に問いかけるような感覚を覚えることが多くなりました。麻雀をプレーしていると、勝ち続けたり、ツキが続いたりすることがあります。そういう時ほど、バランスを崩すものです。

 例えば、勝ち続けると、人はその勝ちパターンに固執してしまうものです。守り抜いて勝ったら守ることを続け、攻めて勝ったら攻めることを続ける。結果、プレースタイルがワンパターンとなり、負けに転じてしまいます。これは、慢心や油断がもたらす結果と言えるでしょう。しかし、もう1人の自分が「トレーナー」のように監視をし、プレーヤーである自分を戒めることでバランスを維持すれば、負けに転じる確率は下がります。

 逆に負けが続くこともあります。そういう時は、焦りが生まれ、我慢がきかない状態になるか、ビビって手が止まる状態に陥りがちです。結果、ますます負ける。そういう時も、幽体離脱した自分が「我慢がきいていない」「ビビりすぎている」と指摘することで、役に立ってくれます。自分がプレーしている時はできないのに、人のプレーには的確にアドバイスできる。そんな経験がある人も多いでしょう。そうならないよう、1人でプレーヤーとトレーナーの2役をやる。これが、私が麻雀で覚えた大崩れしない方法です。

 この方法を、ビジネスマンとしても十二分に活用しています。かつて、東証マザーズに上場し、史上最年少の上場社長ともてはやされた時期がありました。しかし幽体離脱した自分が、「自分の実力はこんなものである」と覚めた目で見ることで、調子に乗ることなく、慢心することもなく、周囲の評判に伴った実力を付けるまで努力することができたと思っています。

〜ここまで〜

感じたこと
共感できる。しかし、実践できていない。

勝ち続けているときに
「調子に乗っているんじゃないか」「油断はないか」「好調に甘んじてサボってはいないか」といった言葉を、もう1人の自分が投げかけることによって、比較的、冷静な気持ちに落ち着くのです。

 「勝って兜(かぶと)の緒を締めよ」という格言に似ている

実践すること

上手くいっていると感じた時
「調子に乗っているんじゃないか」「油断はないか」「好調に甘んじてサボってはいないか」といった言葉を、もう1人の自分が投げかける!


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