2015年1月5日月曜日

How Google Works



グーグルの基本姿勢:全てユーザーべースで考える。今まで市場調査など必要とされてきたものを行わなかった。これまでの業務プロセスはリスクを抑え、失敗を避ける事に重点を置きすぎていた。失敗を許容することでとてつもない偉業ができる。

スマートクリエイティブ:結果を出し続ける人。基本的に、対立を避けたがり「ノー」が苦手。
→力を出すには働く環境が一番であると考える。
 環境=企業文化
  「大切なことは何か」「どんな存在になりたいか」→始めに決めておく。途中で変える時は従業員から激しい反発を覚悟する
  短期的成功(利益)よりも長期的成功を重視する。ただし、利益を生み出す素地があることが重要。
 職場環境:狭いほうが良い。交流やエネルギーを最大化することを目的にすべき。機能別にまとめる。しかし、一時的に静かな場所に移動するスペースも与えるべき。オフィスの福利厚生を充実させているのは、社員を詰め込み、様々な交流をもってもらうため。

オフィスのカバ(Hippo)(1番エライ人)の言うことは聞くな!
 経験=説得力のある主張と考える者が多いため、これにより「能力主義」が浸透する。「誰のアイデアか」より「まともなアイデア」が重視される。
 よく理解していない「カバ」は威圧的な態度で主張を通そうとする。必要なことは部下を信頼し、彼らにもっと良いやり方を考えさせる度量と自身を持つこと。
 →「異議を唱える義務」を重視する文化が必要。何も言わないのは共同責任とする。意見をいうのが苦手な人もいるので義務化する。

組織デザイン
 最適な答えはない。だが、組織再編は何度も行われる。このムダを避ける一番良い方法は、いくつかの原則に従うこと
1.      最低7人の部下をもつ(フラットに保つため)
2.      独立採算制をやめる。組織の利益より自分の利益を優先しだす。
3.      機能別にすべき。
4.      やるなら短期間で行う。完璧なものはないから、素早く行い現場で微調整を行う
5.      一番影響力の大きなヒトを中心にチームを作る
      経験ではなく、仕事ぶりや情熱をもとに判断
      プロダクト担当に力を持たせる
      自分の利益より組織の利益を優先させるヒトを選ぶ
→仕事内容をみて、顧客重視であることが分かること
→個人的成功より組織的成功を評価する。そうすれば、自分の成功を優先する人は出て行く可能性が高まる。(個人的成功の優先は誠実さの欠如から生まれる。悪党は一度行うとほとんど治らない。早めに退治する)
    →組織で不可欠な人間になることは悪。雇用の安定に繋がるという考えのもと。早めに休暇を出して担当を変える

ワークライフバランス
 フレーズ自体問題。ワークはライフの重要な一部。切り離せるものではない。

組織戦略
 計画:立ててもいいが、変わることを前提につくる。しかし、計画の根底には一定の基礎的な原理が存在することが重要。大抵の人は、不確実性を嫌うがスマートクリエイティブは「やっているうちになんとかなるだろう」という考えを好む。
 70201070 コア事業 20 新規事業 10 一か八かの事業
 ※ 20%ルール:仕事時間の20%は自由にすることを認める。専制的なマネージャーに対する牽制

イノベーションの原則
      各専門性の組合せ
      小さな問題の解決策に注目し、適用範囲を広げる

 どれだけ優秀な戦略を立てても、優れた人材の代わりにはならない。採用こそ最も重要な仕事。人材を採用する仕組みを見直す。→情熱、知性、人格を持っているかに集中する(独裁的性質は会社にいらない)
      群れ効果
Aクラスの人材はAクラスをとる。しかし、BクラスはBクラスのみならず、C、Dクラスもとる。
      情熱
本当に情熱のある人は軽々しく口にしない。心に秘めている。
「何を知っているか」ではなく「これから何を学ぶか」で選ぶ
 → 学ぶこと自体が目標になる。

意思決定
・ スライドは補完的に用いる。データに基づいて決定する
・ 会議中の「イエス」には注意が必要。反対意見が出ない時、自分の好きなように行動する者がいる。反対意見も引き出す。
・ 自分の意見を通すより、最高の意見を見つけることを優先する
・ データのみでは人は動かない。心に触れないと動かない。

理想的な会議
      意思決定者は常に単一。対等な者を置いておくと安易な妥協策で決めてしまう。
      意思決定者が自ら運営し、決定事項を参加者にメールする
      時間管理は重要。

コミュニケーション
 ・ 伝えたいことは相手に20回は言わないと伝わらない。過剰なくらいがちょうどよい
 ・ リーダーはビジネスライクに終わらしがち。面白く、好奇心に富んだ形で伝える。
 ・ 人から意見を引き出す時、まずは自分の意見をいう
 ・ 1対1の面接時のヒアリングリスト
      職務に対するパフォーマンス
→目標数値(ただし、100%は評価しない。70%くらいを目安に)
      他部署との関係
      マネジメント(部下の指導は?)
      イノベーション(業務の前進あるいは改善)




 



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