2015年3月18日水曜日

雑用をおろそかにすると運が悪くなる〜気になった記事〜

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO84484140X10C15A3000000/

「雑用を手を抜かずやっていると運が良くなる。何年目になってもね」。先日、ツイッターとブログの中間のようなトークアプリ「755」でそうつぶやいたところ、多くのフォロワーから反響がありました。当社の1年目社員が「忘年会などの準備など雑用に追われているが、学べることは多い」とつぶやいていたため、それを受けて書いたものです。

 雑用をやるか否かで、人に与える印象が大きく変わっていきます。「そんなこと誰かにやらせればいいじゃないか」ということまで自分でやる人のことを、周囲は「付き合いやすい」「頼みやすい」と感じるものです。つまり、様々な案件が舞い込みやすくなる。上司の立場からしても、「こんな小さなことを丁寧にやるのだから、大きな仕事を任せても安心だろう」と思います。

 逆に、雑用をやらない人に対しては、周囲は「頼みづらい」「一緒に仕事をしづらい」と感じ、次第に人が離れていくでしょう。これは、新人や若手に限ったことではありません。

 30歳代に入り、中堅と呼ばれるようになると、手を抜くことを覚え、「雑用は若いやつに任せればいい」と考えるようになる社員も出てきます。しかし、そういった中堅は、部長や役員クラスからすれば「付き合いづらい社員」。どうせ仕事を頼むのであれば、「雑用をいとわない若手にやらせてみよう」となるでしょう。部長や役員クラスにも同じことがいえます。

 以前、諸連絡から資料のコピーなどまで、サイバーエージェントの役員会にかかわる雑用を自ら引き受けていた役員がいました。彼は定例人事で執行役員になり、役員会からは抜けたのですが、いなくなって彼がいかに雑用をこなしてくれていたかを痛感しました。結果、私の彼への信頼度は以前にも増して高まっています。

 要するに、どこかで見ている人はいる、ということです。雑用ばかりやっていると、短期的には一見、損をしているように見えますが、長い目で見れば、そのことが大きな仕事や良い話を運んでくる要因となる。そうなったとき、周囲からすれば、「いい話ばかりもらえてうらやましい」「運が良い」と見えるでしょう。しかしそれは、雑用のたまものなのです。

 かく言う私も、小さなことでもいとうことなく自分でやろうと心掛けています。今でも、可能な限り新人社員の名前を覚えるように努力しています。755や、フェイスブックなどのSNS(共有サイト)でも、なるべく多くの社員の投稿を見るようにし、たまにコメントも残すようにしています。また、自分がセットした社内外の会食では、お店の選定・予約から席配置、料理、飲み物まで、なるべく自分で決めるようにしています。

 もうすぐ4月。多くの新入社員が社会人生活をスタートさせることでしょう。サイバーエージェントにも180人ほどの新人が加わります。そうした1年目の社員は、何かと「雑用」に追われることでしょう。しかし、この雑用こそが運を運ぶ要因。いとわず丁寧に向き合ってほしいと願っています。

〜ここまで〜
・ 気を抜かず何事もこなす

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