2012年8月11日土曜日

学問のすすめ





学問の目的
大事なことは人としての当然の感情に基づいて自分の行動を正し、社会的役割にふさわしい知識や人間性を備えることである。→政府と同等の地位にのぼらなければならない(一身独立)

学問とは
・ 観察・推理し、読書をして知見を持ち、議論で知見を交換し、演説でその知見を広める
人の見識・品格を高めるには物事の様子を比較し、上を目指して決して自己満足しないようにすることである。様子を比較することとはそれぞれ全体のいいところと悪いところを見ることである。また、レベルの低い(人の欠点)を比較することは自己満足を招くため論外
人生は思いのほか悪事をなし、愚かなことをやり事を成さない→防ぐ方法の一つは定期的に自己反省し、フィードバックすること(自分は何事を成したか、今は何をなしているか、今後は何をなすべきか)
世話:保護と指図の範囲を一致させることが重要。このバランスが崩れるとかえって本当の人情を害する。名を求めて実を失う。経済論の中で最も重要
判断力の鍛え方→信じることには偽りが多い。疑った上で判断する→疑うには判断が必要→判断力を確立するのが学問
議論と実行とは少しも矛盾がなくバランスを取らなければならない
→・ 心が高尚でなければ働きも高尚にならない
・ 難易度に関係なく、有用なものと不用なものがなる
・ 心は高いが働きが乏しい→不平をもち周囲に悪影響を及ぼす
多くの事物に接して多くの人と交際し、自分のことも知られ相手のことも知り自分の力を持っている力を発揮して働き世の中のためになるようにしなければならない
→そのためには
→・言葉を勉強する→難しい言葉を言い換える力
 ・表情・見た目を快くする
 ・社会と自分との関係をしっかり見据え客観的に物事を判断できる能力を身につける
交際を広くする→コツは関心を様々に持ち多方面で人と接する→人間のクセに人間を毛嫌いすることはよろしくない
「個」と「公」とのつながり→大きな目標を目指して動くことで自分自身を充実するという連環

日本に必要なこと
日本には個々の人物は立派な人が多いが集団ではダメになる。これは「気風(ある地域特有の人々の性質)」にしばられ、個人としての働きをしないのが原因である。「気風(政府に頼り切るもの)」を一新する必要がある。

人の働き
1個人としての働き→衣食住のみを求める→アリと同じ。皆がこれに満足したら世の中は少しも変わらない
社会人としての働き→後世に進歩をもたらす
他人の働きに口をだそうとするならば、自分をその働きの立場において反省すべし
人にあてにされるような人でなければ何の役にも立たない→人望はその人の活発な知性の働きと正直な心という徳を持って次第に獲得していくもの


人間社会での最大の害は?
妬みである。百害あって一利なし。他の欠点は向かっていく方向によっては欠点ではなくなる。妬みを生む原因は「自由を奪うこと」。お互い話しあえばこの気持ちは消える。


ひどい政府は愚かな民が作る→愚かな民の上には厳しい政府が必要


これからすべきこと
上記事項で自分に出来ていないことをやってみる
→広く交際すること、判断力を磨く


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