電子おくすり手帳普及に向け、様々な取り組みが開始されている。
薬剤師が自ら開発した電子お薬手帳「ファルモ」、神奈川県で実証へ
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/EVENT/20141116/389181/
しかし、特にこの記事。本当に薬剤師が開発したのだろうかと疑いたくなる。
なぜなら、電子おくすり手帳が「誰のため」という視点ではなく、「薬剤師が何ができるか」に重点が置かれているからだ。
「誰のため」というのはもちろん患者さんのためであるが、実際薬局に来る患者さんはほとんどが60歳以上の高齢者である。患者さんのうち、スマホを持っているのは果たしてどの程度いるのだろうか?
総務省の統計資料によると
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/140627_1.pdf
65-69歳では7.8%、70歳代では3.7%とほとんど持っていない。
スマホのみ対応の「ファルモ」で本当に患者さんの役に立てるのだろうか??
確かにスマホは普及してきているので問題ないとの意見が出よう。しかし、高齢者の普及スピードは上がっていない。
今目の前の患者さんのためになることを考えるのが地域密着を目指す薬剤師の考え方ではないだろうか?
やはり、「異色」の薬剤師が頭で考えたであろうことが推測される。
http://www.pharmacist-magazine.com/interview/2014/201411.html
現場から出てきた目線で生まれた電子お薬手帳は他にも出てきている!
ぜひ慎重に選んで「今目の前の患者さんのために」に電子お薬手帳を活用して欲しいと切に願う。
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